そうそう!やっぱりこんな感じがしっくり来るよね!
というわけで、最後に使ったフォント(字体)は「明朝体」。明朝という名の通り、中国の楷書がベースになっています。ただ
こうした古典的な楷書と比べると、明朝体は横線を極端に細くするなどのデフォルメが行われており、より近代的な雰囲気のデザインとなっています。
一方、おそらく様々な印刷物やモニター上の表示で一番使われているのが「ゴシック体」
全ての線がほぼ均一で読みやすいのと、他のフォントに比べて思想性が薄いというか、中立的な印象になると思います。とても「便利」なのがわかりますね。
さて、これらを踏まえた上でこちらをご覧ください。
ゴーマニズム宣言2nd Season 第197章より
漫画の一般的なフキダシ内を見ると、漢字がゴシック体、ひらがなやカタカナが楷書に近い「アンチック」というフォントの、混合された構成になっています。もちろん作品や、感情表現などで例外も多々ありますが、やはりこのフォント構成だと「日本の漫画」という感じがしますね。
面白いのが、中国由来の漢字がゴシック体で、日本で漢字からのアレンジで作られた仮名文字が楷書(だけど、当然中国には「仮名の楷書」はない)という点。
これは別に思想的な意味ではなく、活字の開発過程や印刷上の理由らしいのですが、そもそもゴシック体も欧州のサンセリフ体が元になったデザインなので、それらのミックスが日本のユニークな文化になっちゃうのが何とも面白いですね。
さあ、豆知識コラムを装って、サブリミナル的に頭に刷り込まれたと思うので(笑)、これを読んだ方はすぐ
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